どうなる(・∀・)?
長編のくせにただの移動できれいな写真もなにもない文章ばかりの記事ですが、どうぞお付き合いください。
この日の日記は泣きながら書いてた(笑)
うまく伝えられる自信は全くないけどすごい一日だったのです。
長いからぽちっと先に置いときますねw
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【#8 2015.5.24 カムチベット*理塘→甘孜】
《レート*1元≒約19元》
やってきました。移動のお時間です。
のんびり2泊すごした理塘から甘孜(ガンゼ)という街を目指して北上します。
前日に乗合ワゴンの客引きのおっちゃんに「明日甘孜行きたい!」って言ったら「明日の7時半に出発だからここにまたおいで」と言われたので、ポタラインを出てすぐの交差点へ行きます。
このおんぼろワゴンで行くみたい。
値段は120元(約2400円)です。
おっちゃんが荷物を後ろに載せてくれて「時間あるから朝ごはん食べておいで」って言ってくれたので周りを散策して朝ごはん探すことに。
どうして私がお腹空いてるってわかったんだろ?笑
中国の朝といえば肉まん♥
小ぶりの8個で10元(約200円)
おとといの夜は外れひいちゃったけど、これは正解!
やっぱり美味しいよ!
ワゴンのあるところへ戻って食べてたら野良犬に狙われました!!!!
しっしってしてもずーーーーっとこっちを恨めしそうに見てくる。
しょうがないから最後の1個、半分個してあげた。
なのに、まだ欲しそうに見てくる(´゚д゚`)!!笑
なんて食い意地の張った犬なんだ!!(お前が言うな)
「もうないよーあっち行ってー」って言っても付きまとってきて怖くなってワゴンに入れてもらった。
犬にも日本語は通じぬか…。
理塘の街は食べ歩き注意です(笑)
ドライバー+7人で、途中で若いお兄さんが降りてた。
理塘から甘孜までは何度も人が増えたり減ったりします。
車内はチベット音楽が響き渡ってます!!
しかもみんな割と大声で口ずさんでるw
隣のおっちゃんがやさしい人で、どこに行きたいとか成都から来たって地図見せながらおしゃべりしたり、カメラの写真見せてほしいって言われて見せてあげました。
友達の変顔見て爆笑してました(笑)
変顔は国境を超えるのね…。
おっちゃんも携帯に入ってる写真見せてくれました。
いろんなところを旅行してるみたい。
写真は成都近郊にある楽山。
ラルンガルゴンパの写真もあって、もうすぐこの景色が見られるんだと思うと期待に胸がふくらんだ(Iカップぐらい)
わざわざ私の分までお水買ってくれたり、ミントガムくれたり(でもミント食べれない)本当にやさしい方でした(*’ω’*)
途中で、女性2人が乗り込んできました。
…2人?ねぇ、定員オーバーだよ!!
私の座ってる列に4人…。お姉さんの半ケツ、完全に私の太ももに乗ってたよ(´・ω・`)笑
それでも爆睡できる私の図太さ、あっぱれである。
11時20分ぐらいに「新龍」という街の手前でお姉さんが1人降りて再び快適カーライフ!
私の座った席(2列目右端)は乗り降りが激しくていちいち外に出てはまた乗り込んでの繰り返しでめんどくさかった。
途中でいったん降りたときにチベット僧の男の子に話しかけられて、ちょっと英語できるみたいだった!
英語話せるチベット僧がいるなんて意外だなぁ。
新龍ではまさかの車の乗り換えがあります。
トヨタでした。
荷物を載せかえたらさっきのチベット僧の男の子に「ごはん食べに行こう。Let’s go!」って言われて着いて行くことに。
慣れた足取りで進んでいく。入ったのはメニューもなにもない食堂。
どうやら私の分も頼んでくれてるみたい。なにが出てくるんだろう?
ご飯が出てくるまでスケッチブックで会話タイム!!
名前は魯布っていうらしいです。私は勝手にるーくんって呼んでます。
25歳だって。
生まれた年聞かなかったからわかんないけど一つ上か同い年だね。
他にも、地図見せてラルンガルゴンパに行きたいんだーって話したり。
またもや「QQやってる?」と聞かれて撃沈する私(笑)
そうそう、チベット僧はみんなiPhone持ってます!!しかも私のより最新のええやつを!!笑
標高4000m級の山奥でiPhoneのあの着信音が聞こえてくるシュールさw電波がどこでも入るのにも驚きです。
おしゃべりしてたら出てきました!!めっちゃ辛そうなのが(´゚д゚`)!!
のど痛めてからは辛いの避けてたんですが、これを機に解禁です!!
本当に辛いけど美味しいー(*´з`)
めっちゃ量多かったけど完食。
お店出ようとしてたから私も急いで荷物詰め込んで財布出そうとしたらすでにるーくんが払ってくれてて、また「Let’s go!」って。
車のところに戻っていく。
さっきのごはん代払ってないけどいくらなんだろう?あ、すぐに出発しちゃうのかなぁトイレ行っときたかったなぁ…なんて思いながらるーくんの後ろをついて行く。
「ねぇ、さっきのごはん代はいくら?」
「しーだぶりゅー?」
(…し、しーだぶりゅー?っていくらだ…??)
「こっちついておいで」
ってまた言われるがままついて行ってみたら、トイレでした。
あぁ!!W.Cのことだったのね!!笑
それにしてもるーくん、君はエスパーか。
意外と可愛かった新龍の街並み。
結局お昼ごはんごちそうになってしまいました。
そういえばチベット僧ってどうやって生計立ててるんだろう?お寺からもらってるのかな?
ちゃんと完食しといてよかった。
おごられるのに慣れてないから本当に申し訳なくってそんなことをまた再び甘孜へ向けて走り出した車の中で考えてました。
絶景が続く甘孜までの道のり。
気を使っていろいろ話しかけてくれるるーくん。
「宗教は何?」
「信仰心ゼロの仏教だよー。」
(海外で無宗教っていうと変な顔されるらしいので仏教徒っていうほうがベター…らしい)
「一緒だね!」
「宗派どれなの?」
「ゲルク派だよ」ってチベット語の会話帳使っておしゃべり。
「ダライラマもゲルク派だよね」
「そうだよ!よく知ってるね!」ってすごい喜んでた。
勉強しといて良かった(*´з`)やればできる子!!
会話帳に載ってた「輪廻」の絵をみてうんうん、ってうなづいてました。
「日本語でなんていうの?」って聞かれたから「りんねって言うんだよー」って教えてあげました。
あとお肉は食べないって言ってた。
そういえばさっきのラーメンもお肉入ってなかったなぁ。
金閣寺の写真見せたら「一緒だね」って車窓から見えた金ぴかのお寺さして笑ってた。
(この金閣寺×謎の忍者外国人写真は誰に見せてもバカ受けですw)
沖縄の海の写真見せたら「Beautiful!!!!」って見入ってた。
やっぱり海見たことないのかな?
海の写真いっぱい持ってて良かったー(*’ω’*)
15時半ごろに甘孜に到着しました。8時間移動…お疲れさまです。
荷物降ろしてたらるーくんが「色達(セダ)まで行きたいんでしょ?Let’s go!」って…
うん、確かに目指してるのは色達だけど…「え、今日中に行けるの??」
「うーん、まだわかんないけどね。」って。
るーくんともう一人の男の人がドライバーさんと交渉してくれてひとまず荷物を色達行きの車にあずけました。
どうやら人が集まるまで待たないといけないみたいでまさかの16時にごはんタイムです!笑
るーくんとさっきの一緒に交渉してくれたEXILE?マイルドヤンキー?なくるくる頭の男の人と3人で食堂へ行きました。
ここでもるーくんが注文してくれました。
マイルドヤンキーも理塘からずっと車が一緒だったけど見た目怖いし一言も話してなかったから、ここで自己紹介。
なんと20歳ですって!!!!
年下かよ!!見えねえよ!!笑
ってか私顔ぱんぱんやないか!!(高山病です高山病…笑)
左手薬指に指輪してるし完全に年上だとばかり…「結婚してるの?」って聞いたら「してないしてない笑」って言ってた。
おしゃれさんなのね。
理塘で先生してるんだって。全然ヤンキーじゃなかったわ。
メニューは辛くない麻婆豆腐、じゃがいも(中国語では土豆!)とピーマンの炒め物、空芯菜のスープ。
「うわっごはんマズっ」って思って食べてたら、どうやらスープ入れてお茶漬けみたいにして食べるらしいです。
じゃないと本当にパサパサで食べてらんない(笑)
そうそう、食べてる最中にお店の中まで物乞いの人が入ってきたんです。
そしたらマイルドヤンキーが「これ3人分だから」って言って1元渡して追い払ってくれたんです。
そのあとにまた別の物乞いが来て「次は私が!」と思ってお金出そうとしたら「出さなくていいから、大丈夫。」ってまた1元払って追い払ってくれたんです。
マイルドヤンキー改め、兄貴と呼ばせてください!!!!
(年下ですよー)
ちなみに、私は基本的に物乞いの人にお金は渡さないスタンスです。
仕事でズタズタで心が荒みきっている今の私には物乞いの人を見て「かわいそう」だとか「お金渡して少しでも力になろう」なんて思えないのです。(人でなし炸裂)
その国の人たちの社会的背景や身分制度を知らないのもあるんでしょうが。
このとき、お金渡そうとしたのは心が動いたからです。
お店の中にまで入ってきてびっくりしてしまった私を見て、お金を出して追い払ってくれた兄貴。(感情がすぐ顔にでてしまう…)
無視しといてもいいのに…。
まぁ兄貴が物乞いの人に対して慈悲深いのもあるかもしれないけどね。
兄貴の優しさに感動したから、2回目来たとき私もお金渡そうと思いました。
結局また出してもらっちゃったけど。
ラルンガルゴンパで会った台湾の女の子も「音楽が素敵だったから」と言って楽器を演奏する物乞いの男性にお金を渡してました。
私もそういう考え方好きです。
心が動いた時だけ渡すよ(^u^)
ごはん代出そうとしたら2人に「いいから、いいから」ってまたもごちそうになってしまいました…。
兄貴、物乞いも追い払ってくれて、しかも年下なのにお金出させちゃったよ( ;∀;)
いろんな人に親切にしてもらうばっかりで、なにもお返しできないな…私。
どうしてみんなこんなにやさしくしてくれるんだろう?
女一人だから?それともこれがチベット仏教の教えなのかな?
やさしくされるのに慣れてないから戸惑うよ。
食堂を出て、人が集まるまで待機です。
6~7人ぐらい人集まらないといけないみたい。人数が少ないと値段も一人当たりが高くなってしまうんです。
待って間、「これ日本のアイドルだよー」ってAKB流してみたり、日本のお札(おもちゃのやつね)あげたりして時間つぶし。
兄貴は「これ友達が歌ってるんだ」ってチベット音楽聴かせてくれた。
チベット音楽ってなんか読経みたいで演歌みたいで…何歌ってるのか全然わかんないけど結構クセになります。
CDほしいなぁ。
るーくんは私のiPoneに入ってるワンダイレクションに大興奮w
「洋楽好きなんだー!これ誰?」「それハリーだよ」ってメンバー教えてあげました。
私はルイ派です。(にわかファン)
待っててもなかなか人が集まらなくて、兄貴とるーくんは色達まで行く人を探しにメインの通りへ。
私は車のところでぼーーーっとしてたんですが、るーくんが「こっち来て」と呼ぶので通りに出たら…
なんと日本人!!しかも2人も!!
旅に出て初めて日本人に会いました。
カップルで1年4ヶ月ぐらい旅してて、ここ中国が最後の国らしい。
チベットの小さい街もいろいろ見てまわったけど甘孜が一番だって、気にいってかれこれ4泊目だそうな。
色達へは明日行きたいらしい…残念。
なんでも明日はラルンガルゴンパにチベット仏教の偉い人が来てセレモニーがあるらしい。
そうなんだ…知らなかった。
そうか、だから兄貴もるーくんも今日中に色達まで行こうとしてるんだ!!
2人は人ごみ嫌いだし、宿ももう埋まってるだろうから、セレモニーには行かずに日程ずらしてラルンガルゴンパ入りしたいんだって。
宿もとってないし、今から行ったら夜中だろうし…今日行って大丈夫なのかな私。
2人に「いくらで色達まで行くんですか?」って聞かれたけど、ドライバーさんとの交渉はもう完全にるーくんにまかせっきり。
えぇ、もう運命託してます。
身をゆだねましたよ。
会って1日も経ってないけど、兄貴もるーくんも本当にやさしくて気を使ってくれたんです。
だから信頼してます。
きっと大丈夫。
すてきなカップルお二人と旅の話してたら、るーくんが「Let’s go!」って呼びに来た。
わたし、今日色達まで行けちゃうんだ…!!
でも車に乗り込んだのはたった4人。
私たち3人と、チベタンのたばこをふかしながらウイスキー飲んでる海賊みたいなおじさん。
いくらかかるんだろう…。
まぁいっか(・∀・)
3人で移動してるだけで楽しいんだもん。
チベット語教えてもらったり、日本語教えてあげたり。
途中、信号待ちならぬヤク待ちがあったりw
きれいな湖もあって絶景を楽しみながら向かう色達。
でもふと頭をよぎる不安。
今日の宿どうしよう…狙ってる宿はあるけど空いてるのかな?るーくんも兄貴もきっと泊まるところあるよね…。
窓から景色を眺めながらあれこれ考えてたら
「食べるところも寝るところも大丈夫だよ」
「君は女の子だから一緒のところには泊まれないけど、大丈夫だから安心して」
るーくん、君はやはりエスパーなのか。笑
るーくんがそういうならきっと大丈夫だ。
どうなるのか全然予想もつかないけど、るーくんの「Let’s go!」にまたついて行けばなんとかなる気がする。
途中、チベット僧が店員さんの休憩所に立ち寄ってインスタントラーメン食べました(本日4食目)
ここでもお金出してくれるるーくん。
渡そうとしても「いいのいいの」って笑って受け取ってくれないんです( ;∀;)
今日会ったばっかりのおなごにそこまでするかね…。
こんな山奥にまで生息するキティちゃん…恐ろしい子!!笑
色達に到着することにはもう真っ暗。
しかも雨…。
兄貴とはここでお別れ。
また会えるかな。
名前は教えてもらったのに連絡先教えてもらってなかったのが本当くやしい!
誰か兄貴見かけたらQQナンバー聞いといてください!!笑
車降りてどうするんだろう?と思ったらまた別の車に荷物を載せるるーくん。
「ラルンガルゴンパまで行くよ、Let’s go!」
…あなた今なんと(・∀・)?
はい、まさかの1日で理塘からラルンガルゴンパまで行ってしまいます!!
こ、こんなことってあるの…。
るーくん、君は何者なんだ。
ラルンガルゴンパに着くころにはもう11時すぎてた。どしゃぶり。
甘孜からラルンガルゴンパまで100元(約2000円)でした。
荷物を降ろして「ここで待っててね」とどこかへ走っていくるーくん。
標高3800mの真夜中、大雨…めっちゃ寒い。
どこに泊まるんだろう?いくらするのかな?ここラルンガルゴンパのどこなんだろう?
るーくんが帰ってきて「あの車に乗るよ」って一緒に荷物運んで載せてくれた。
中国人のおばさんもわらわら載ってきた。
中国語で何言ってるかわかんないけど「彼女のことよろしくお願いします、ありがとう」って言ってくれてるみたい。
最後の「謝謝」しかわかんなかったけど、たぶんそんなニュアンスのことを中国人のおばさんたちに言ってくれてたんだと思います。
車が止まって、また別の中国人のおばさんたちが荷物おろしてくれたり傘さしてくれました。
るーくんのほう見たら、「この人たちに付いていけば大丈夫だからね!Let’s go!」って。
「本当にありがとう!いっぱい助けてくれて…本当にありがとう」って言ったら「またあした」って言って去って行きました。
これでお別れ?
もっとちゃんとお別れのあいさつしたかった。
たくさん親切にしてもらったのに、私まだなにも返せてないよ。
中国人のおばさんについて行ってたどり着いたのは…
ここはどこ(・∀・)?
広い部屋にたくさん布団と寝袋が敷かれててみんな雑魚寝してる宿泊所みたい。
もちろん日本人なんているはずもなく、ここにいる人はみんな敬虔なチベット仏教徒なんだろうな…観光客なんて私だけだ。
幸い英語しゃべれる人がいて、書類に名前とか記入するのを助けてもらって料金払って寝床へ。
シャワーもなし。
標高3800mだけど暖房も電気毛布もなし。
寝袋借りて、持ってたトラベルシーツ中に入れてダウン着たまま寝ることにしました。
長い長い移動で疲れてたけど、今日一日予想もしないことが起こりすぎてなかなか眠れなかった。
兄貴やるーくんのおかげで夢にまで見た念願のラルンガルゴンパまで来てしまった。
るーくんのおかげで、人で溢れかえってるであろうラルンガルゴンパで寝る場所にも困らずに済んだ。
一人じゃここまで来られなかったよ。
ここがラルンガルゴンパのどこなのかも、色達まで一人で戻れるのかも、明日何が起こるのかもわからないままここまで来てしまった。
でも明日からはまた一人で頑張らなきゃ。
不安なことだらけ。
でも、暗闇の雨の中にぼんやりと浮かぶ、ラルンガルゴンパの家々の灯りを思い出して眠りについた。
きっといい1日になるはず。
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